2021.03.09

歯根破折

皆さん。こんにちは。
日中は過ごしやすいですが、朝晩の冷え込みが厳しくなりましたね。

昨日患者さんから『なんで歯が破折歯てしまうの?』『これだけ技術が進歩してるんだから割れた歯も元に戻るのでは』という質問をいただきました。
確かに!!
医科だけでなく歯科の分野も技術は昔に比べると数段進歩しています。
しかし、まず歯の再生に関してはまだ実用化されていないのが現実です。
その理由として、外胚葉由来、中胚葉由来など大元になる組織が違うのです(だいぶマニアックですが・・・)
簡単に言うと、色々な組織が合わさった集合体。非常に歯の構造は複雑なんです!!
だから歯を一から再生するのは本当に難しいのが現状です。
科学の進歩も凄いのでもしかしたら10年〜20年の間にできるかもしれませんが・・・

そのため歯が完全に破折歯てしまったら歯を抜くしかないというのが現状です。
*破折歯ている部分、状況によっても変わります

なので歯を抜かないでいいようにするためにも歯が破折しないようにすることが重要となります。
歯が破折してしまう原因として
⒈ぶつけたりして衝撃が加わり、破折してしまう(いわゆる外傷)
⒉むし歯が大きくなり歯が弱くなって破折してしまう
⒊かみ合わせが不安定で過剰負担がかかって破折してしまう
等の原因が考えられます。

2、3は確実に予防できると思います!!
特にかみ合わせが不安定で過剰負担がかかることで破折しているケースを多く見ます。
これも色々と原因がありますが、例えば歯を1本失ってしまってブリッジと呼ばれる橋のような被せ物を装着したとします。
失った歯の両隣の歯を支えにして、被せ物を装着する方法ですが、この場合、支えになる歯の削る量も増えることで強度も弱くなります。
さらに、3本分を2本で支えるため過剰負担は絶対にかかりますよね。
ブリッジが悪い訳ではありません!!ここで問題なのがかみ合わせの不調和です。
かみ合わせが不安定な場合そのブリッジの部分にさらに力がかかってしまいこのことで過剰負担がかかり破折歯てしまうケースを多く見受けられます。
かみ合わせはバランスが重要です。

当院では、悪くなった部位の治療だけではなく、全体的な状態もみてバランスよくかめるように治療しております。
これは、歯に過剰負担がかからないようにするため!!ご自身の歯を長く維持するためにも重要なことです。

歯の再生はまだできないのが現実です!!
だから自分の歯を大切にして残していけるように全体的に見ることが大切ですね^_^

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